≪ 其ノ四 白い羽の男の巻 | メイン | 其ノ六 霧の中の巻 ≫

其ノ五 贋作の巻

白羽陣で白虎を追い詰める項羽だったが、そこに紫炎が出現。
激闘の末、項羽は紫炎と相打ちになる。
生き残った白虎は、項羽の顔に化けて偽項羽となった。

一方、柳生屋敷では風魔の里から琳彪が到着していた。
白虎は柳生屋敷に潜入、寝ている小次郎を殺そうとするが、そこに項羽と同じ顔の男、小龍が現れる。
小龍は項羽の双子の弟だったが、兄・項羽が自分よりも優遇されていると思い、不満を抱いていた。

小龍の登場に焦る白虎が屋敷内の蔵を探っていると琳彪が現れる。
油断している琳彪に、白虎が襲い掛かった!


対峙する項羽と紫炎。
「夜叉、一対一の古流ルールを破るとは卑怯」
「卑怯だと? 忍びのせりふとは思えんな。殺し方に正しいも間違いもない。悟られぬようより死体を増やせば勝ち。それが忍びよ」
「案外その合理性好きだぜ」
こんなやりとりのあと白羽陣の攻撃は、紫炎の炎で羽はことごとく燃え落ちてしまいます。
「これは幻覚なのか」
と素直に認められないまま炎に包まれる項羽。
「あぁ死ぬのか、風魔の項羽ともあろう男が、敵に一矢も報いずに」とつぶやき羽を放ちます。
「仲間に伝えてやろう。項羽の最後の羽は青い羽だと」
ところがぎっちょんちょん、項羽最後の羽は青い羽の下にあった黒い羽でした。
「小龍、夜叉は思ったより手強い、後は頼んだぞ、小龍」
夜中に泣いてしまいました。

目を覚ました白虎は、倒れている項羽と紫炎。
白虎は項羽に化けます。

ここでオープニング。

白鳳学園の美術室で美術全集を見る小次郎。小次郎が速読と記憶力に長けていることがわかります。感心する姫子ちゃんと蘭子さん。
「でも項羽のアニキはもっとすげぇぜ。あいつ天才だから、なんでも覚えちまうんだぜ。俺のケツの蒙古斑の形から、神経衰弱の札全部まで」
と、弟のように小次郎をかわいがっている項羽と同じように小次郎も項羽を敬愛していることがわかりました。

柳生屋敷を見つけた偽項羽、携帯を取り出すと圏外です。案の定妨害電波かなどといいアンテナのようなものを手クサビで破壊しますが、それでも圏外でした(爆笑)

赤外線の見えるレンズのようなを使って警備をくぐりぬけ屋敷に潜入します。

遅れて到着した琳彪、殺気を感じて臨戦態勢に入ると、そこには項羽(偽)が。誰も気づかないようでしたが、小次郎だけは違和感を感じている様子。

真夜中に鳴り響く鳴子。
こんなものにひっかかるのは便所に行く小次郎くらいのものだと言う竜魔ですが、白虎もひっかかったようです。
夜中、眠る小次郎を木刀でつきさそうとすると、タイミングよく寝返りをうつ小次郎です。
その時電気が点き小龍が登場です。項羽と小龍は一卵性双生児とのことですが、それほど似ていない気がします。
まぁそれはおいておいて。
他のメンバー達も集まってきました。
項羽が小次郎を殺そうとしていたという小龍の報告にも項羽の悪ふざけで済んでしまいました。
まったっく気づかない小次郎もどうかしています。

朝食のシーン。
琳彪「ガンのくれカタは覚えたか」
麗羅「今は精神の方を鍛えています」
琳彪「男はよう、気合いと根性だ。わかってるか」
麗羅「はい」
琳彪「じゃぁちゃんと朝メシ喰っとけ」
とほのぼのとした会話の最中、寝坊したのか遅れて項羽(偽)がやってきました。
左利きのはずの項羽が右手で箸を持っているのを不審がられると“ひだり脳”を鍛えていると気の利いた答えをします。
俺にも教えてくれという竜魔兄者は、何かに気づいているのか本気でいっているのかよくわかりません。
小次郎に項羽と間違えられた小龍は食事の途中で席を立ちます。

美術展で、金賞に選ばれそうな赤い服の貴婦人画をみた小次郎。これは真っ赤な偽物だといいます。美術読本の第十八巻きに色違いの画が。
コピーという言葉に小龍は過敏に反応します。
俺は項羽の贋作ではないという小龍。

その頃柳生屋敷では、家の中をかぎ回る白虎。伝説の聖剣“風林火山”をみつけ伝書鳩を飛ばします。……ってどこに鳩を隠し持っていた?

殺気を感じてやってきた琳彪は項羽の姿に油断して項羽(偽)背を向け殺られてしまいます。
琳彪の遺体をみて興奮する小次郎に「この男は仕事に行き死んだただそれだけのことだ」とクールなセリフを吐く竜魔ですが、そういう風には見えません。
自分も手傷を受けた振りをしながら出てきた項羽(偽)はようやく小龍に見破られます。

「誰も手出しするなよ。こいつは俺が倒す」
小龍白羽陣。とともにBGMが流れます。曲はエンディングテーマ「永遠の刹那
白虎の背中には血まみれの白い羽が。
小龍は思い出します。かつて兄である項羽とした約束を。
「俺たちはずっと二人で生きてきたけど、いつかどちらかが死ぬかも知れない。その時は、俺たちにしかわからないやりかたで伝えようぜ。やっぱ羽かな、この羽は俺ら二人のオリジナルだしな」
エンディングテーマはエンディングテーマである以上に項羽と小龍のテーマだったのだと思います
「兄じゃめ、余計なものを羽にたくしやがって。忘れていた。俺はコピー品などではなく二人でおりじなるだったのだ」
今回のお話は涙無くしてはみられません。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.p-hero.com/mt/mt-tb.cgi/44

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


Please enter the security code you see here

オススメ