触れないでおいてほしい領域

 マンガや小説を原作にしたアニメやドラマがあまり好きではありません。
 あまりというのは、アニメ化された場合原作以上に素晴らしい仕上がりになるものが含まれるからで、それ以外のもの、特に実写ドラマは嫌いだ。ほとんどの場合原作のイメージを破壊されてしまうのです。
 空想世界におけるキャラクターというものは概して現実の人間をデフォルメしてあるのに、それをあえてリアルなものに置き換える必要はないと思います。
 私にとって一番忌むべきことは、素晴らしい出来栄えに仕上がった作品を見たとき、まったく別の人格だとはわかっていても、その演技が素晴らしければ素晴らしいほど贔屓のキャラを演じた俳優と役とを混同してしまったりしてしまうことだったりするのです。役を離れればまったく別の人格ですから、お気に入りのキャラのイメージとはまったく違う行動をとるわけで複雑な心境になるのです。
 それがなければドラマ化されようと何しよう構わないのですけど。
  じゃ見なければいいって? そうなんです、けれど私にはどうしてもそれが出来ないんです。だから最初からドラマ化なんてしないでおいて欲しいと祈らずにはいられないんです。



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