レテ河のほとりから

 引っ越しをした。当然引っ越しのための荷物を整理した。
 漫画だけで軽く段ボール30箱はある。あまりの大荷物に恐ろしくなり、少し処分しようかと何年かぶりで段ボールを開けて目を通してみる。
 すでに記憶の彼方に消えていた作品やキャラクターと久々の対面。
「このキャラやっぱりすてきだわぁ(#^o^#)」というのならいい。そのまま保存しておくだけでいいのだから。困るのは買ったときにはそれほど気に入ってはいなかった作品、その中でも一巻で終わっていない作品。何となく買ってはみたものの全巻揃えなかったようなものも当時とは状況が変わった今ではとても興味深い。絶対に続刊もゲットするぞぉ〜と決意した。
 引っ越しの当日、手違いで処分する予定だったものまで新しいお部屋に運び込まれていた。そうなると今度はもう捨てる気にはなれない。
 広いスペースを確保するために開いたはずの段ボールのせいで私の生活空間はますます狭くなることが決定的。



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